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<医療コラム> “Jカーブ効果” 酒は百薬の長

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** “Jカーブ効果”  酒は百薬の長!? *****

白 井 拓 史 医師

 

ことわざに「酒は百薬の長」、「酒三杯は身の薬」などとあるように、酒は適量をわきまえて飲めば、薬以上に健康のためになると昔から申します。

はてさて、実際のところはどうなのでしょうか。

みなさんはお酒の「Jカーブ効果」というのをご存知でしょうか。

グラフのように縦軸に全死亡率、横軸に1日の飲酒量をとると、全くお酒を飲まない人に比べてアルコールを飲む人の死亡率が徐々に減少します。そして、ある程度以上の量のアルコールを飲む人では、再び死亡率が増加します。

このグラフは、つまり、「適量のお酒を飲んでいる人の方が、全くお酒を飲まない人、またはたくさんお酒を飲む人に比べて最も死亡率が低い」ということを意味しています。グラフの形から「Jカーブ(効果)」と呼ばれています。

これは、アメリカ合衆国保健科学協議会で発表されました。大きな死亡原因となる心臓病に対して予防効果があるため、適量のお酒は死亡率を低下させると考えられています。

もちろん、あくまで適量のアルコールを摂取した場合の話であり、飲み過ぎは禁物です。

「酒は飲むべし、飲まるるべからず」でいきましょう!

 

※ お酒を飲まない人にお酒を勧めるということではありません、念ため。

 

【 注意喚起 】 在ホーチミン日本国総領事館より:デング熱についての注意喚起

ベトナム南部では、デング熱が発生しています。

ホーチミンの在留邦人にも罹患者が出ていますのでご注意下さい。

在ホーチミン日本国総領事館より、デング熱についての注意喚起が発信されました。
詳しくは、「ホーチミン在日本国総領事館ウェブサイト」をご覧下さい。

http://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000293.html

 

デング熱は、デングウイルスを持った蚊に刺されて感染する病気で、ヒトからヒトに直接感染することはありません。

デング熱は、急激な発熱で発症することが多く、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛などを伴います。また、食欲不振、腹痛などを伴うこともあります。

発熱は3~7日ほど続き、解熱する頃に胸部や四肢に発疹が出てきます。この発疹は痒みを伴うことも多く、デング熱に典型的な症状です。

 

予防としては、とにかく蚊に刺されないことが第一の予防策です。

外出時には、虫除けスプレーを使用して予防します。可能な範囲で長袖や長ズボンを着用し、室内では蚊取り線香などを使いましょう。

また、デング熱を媒介するネッタイシマカは、人の生活する場所で繁殖します。もしも家の周りに水が溜まるような場所(空き缶、貯水槽など)があるのであれば、しっかり管理することが大切です。