当院では、様々なワクチンの接種が可能です。
赴任時の推奨接種
予防接種にあたり
ベトナムで予防接種するといっても、当地衛生事情や医療レべル、ワクチンの製造国に関する問題など気になる所です。外資系病院・クリニックにおいても、日本人Dr.や日本人看護師が常に対応できる訳ではなく、担当看護師との言葉の違いから不安になる事が考えられます。まずは患者様が正しく予防接種の回数、ワクチンの種類を理解する事からはじめましょう。
当地で一貫した予防接種が可能です
海外赴任のためのワクチン接種は、複数の予防接種をそれぞれ複数回おこわなければならない為、はじめの1回を日本で済ませ、現地で追加接種すると言う事を行なわれていると思います。日本で赴任準備の忙しい中、あわてて予防接種を行い、次回の接種日が正確に覚えていなかったり、当地での接種において製薬会社ごとの推奨接種方法の違いで、結局やり直しと言うことも少なくないようです。
当院では赴任時すぐにお越し頂き、一貫したワクチン接種を行う事も可能です。もちろん追加接種が必要な場合にも、お気軽にお問合せ下さい。
ワクチン一覧
A型肝炎ワクチン
経口感染によって発症する急性肝炎です。小児では感染しても発症することが少なく、発症しても発熱・軽い黄疸をみる程度です。潜伏期間は平均28日で、感染すると倦怠感が強くなり、黄疸、発熱、不快感、拒食症、強い腹痛や下痢を起こします。
- 接種方法
- 2回(6ヶ月後に2回目)
- 有効期間
- 約10年
- 副反応
- 発現率は6.0%であり、いずれも接種部に軽度の疼痛・発赤や全身倦怠感などで、これまでに重篤な副反応の発生は認められておりません。
B型肝炎ワクチン
ウイルス保有者の血液で非経口的に汚染されることによって感染します。潜伏期間は平均120日。多くの場合無症状か軽度の症状で終わります。全身症状として倦怠感・食欲不振・黄疸・吐き気・腹痛・関節痛です。死亡率は1%で、6~10%の確立で慢性化して、肝硬変や肝臓癌に移行する可能性があります。
東南アジアなどの発展途上国に多く存在し、無防備な性交渉、海外で医学的な治療や歯科治療、血液の付着する可能性のある器具の共用(散髪屋での髭剃り、刃物を使用した美容行為など)、保育者や遊び相手がHBVに感染している場合などの方にお勧めです。
- 接種方法
- 3回(1ヶ月間隔で2回、1回目接種後6ヶ月後に3回目)
- 有効期間
- 5年(個人差あり)
- 副反応
- 接種部に軽度の疼痛・発赤や全身倦怠感などがみられることがあります。
破傷風
破傷風は世界中の土壌のいたる所に存在します。先進国でも破傷風菌が検出されますが、発展途上国で問題となっています。半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。傷口から進入した破傷風菌が毒素を作り、この毒素が全身の筋肉を麻痺させます。発症までの日数は通常4日~3週間です。その後、全身痙攣などが起こる致命率が高い病気です。
- 接種方法
- 暴露前/3回 暴露後/1~3回 ※医師と要相談
- 有効期間
- 10年
- 副反応
- 1回目の接種ではほとんど問題はおこりません。
しかし繰り返し接種する事で接種部位が発赤・腫れがでる事があります。
狂犬病
狂犬病ウイルスに感染している動物に咬まれたり、なめられたりすることで感染し、発病した場合には100%死亡する危険な疾患です。発病するとカゼ症状に加え、強い不安感、神経過敏症状(光や音・振動などに対する異常な反応や幻覚など)を起こし、その後は全身麻痺から昏睡状態となり、呼吸不全で死に至ります。
- 接種方法
- 暴露前/4回(1回目を0日として、以降7日後、28日後、1年後に接種)
暴露後/5回(1回目を0日として、以降3日後、7日後、14日後、28日後に接種)
- 有効期間
- 3回の接種で2~3年、4回の接種で5年
- 副反応
- まれに発熱や局所に発赤・腫れ・痛み等を一時的にみとめることがあります。
日本脳炎
潜在期間はウイルスに感染した蚊に刺されてから約7~10日で発症します。主な症状の多くは頭痛、発熱、嘔吐、意識障害、痙攣、麻痺等です。WHOによると世界で毎年、約43,000人が発症し、このうち11,000人が死亡、約9,000人は回復しても重篤な後遺症を残すと発表されています。
平成17年5月厚生労働省は、日本脳炎予防接種の後に発症した重症の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)について、現行の日本脳炎ワクチンとの因果関係を認定しました。
これにより厚生労働省は現時点ではより慎重を期するため、日本脳炎予防接種の積極的勧奨を差し控えるよう都道府県を通じ市町村に対し勧告を行いました。当クリニックではこの勧告に沿って、日本脳炎予防接種の積極的勧奨は行っていません。
- 接種方法
- 3回(1~2週間後に2回目、1回目から1年後に3回目)
- 有効期間
- 約3年間
- 副反応
- 不活化ワクチンは副反応の極めて少ないワクチンです。
接種部位の発赤・硬結・痛みがあげられています。
備考:
- 予防接種によると考えられる急性散在性脳脊髄炎(ADEM)では、通常ワクチン接種後数日から2週間程度の間に発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。
- まれに接種後直後から翌日に、発疹、じんましん、かゆみ等の過敏症がみられることがあります。また全身症状としては、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、はきけなど接種部位の局所症状としては発赤、腫れ、痛みなどが認められることがありますが通 常は2~3日中に消失します。
- より詳細な情報は下記URL、国立感染症研究所感染症情報センターでご確認下さい。
http://idsc.nih.go.jp/disease/JEncephalitis/index.html
5種混合ワクチン
百日咳・ジフテリア・破傷風・髄膜炎Hib・ポリオの混合ワクチン
- 接種方法
- 4回(1~2ヶ月間隔、3回目の1年後に4回目)
- 有効期間
- 2期でDTトキソイド接種必要
- 副反応
- 接種部位の発赤・腫脹・痛み・硬結・発熱などですが2~3日中に消失します。本剤はアルミニウムゲルを含むワクチンで、小さい硬結が1ヶ月くらい残ることがあります。
百日咳
特有のけいれん性の咳発作を特徴とします。乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6 カ月以下では死に至る危険性も高いです。
ジフテリア
飛沫感染で起こります。感染は主にのど・鼻にです。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死する事があります。
破傷風
自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。傷口から進入した毒素が全身の筋肉を麻痺させその後、全身痙攣などが起こる致命率が高い病気です。
髄膜炎 (ヘモフィリス)
鼻やのどの粘膜から体内へ入り、髄膜に侵入し髄膜炎を起こすことがあります。
発展途上国では、ヘモフィルス-インフルエンザb型菌(Hib)感染症としては肺炎が多く、こどもの細菌性肺炎による死亡で第2位の病原菌となっています。日本では2007年1月製造販売承認され発売されれば任意接種可能です。
ポリオ
ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ主に四肢に麻痺を起こす病気です。ヒトからヒトへ感染し人の便中に排泄されたウイルスが、次の人に入り体内で感染増殖します。感染者の90~95%は全く無症状です。まれに筋肉の萎縮を起こし、後遺症として運動障害を残します。
備考:
- 百日咳は乳児期に罹患すると重篤となり、肺炎や脳炎を併発さうる致死的な病気です。
接種は生後3ヶ月になったらできるだけ早く開始することが望まれます。 - 日本ではDPTワクチンが一般的ですが、海外では本製品が主流のため当院も使用します。
4種混合ワクチン(A)
百日咳・ジフテリア・破傷風・髄膜炎Hibの混合ワクチン
- 接種方法
- 4回(生後2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月・16ヶ月)
- 有効期間
- 2期でDTトキソイド接種必要
- 副反応
- 接種部位の発赤・腫脹・痛み・硬結・発熱などですが2~3日中に消失します。本剤はアルミニウムゲルを含むワクチンで、小さい硬結が1ヶ月くらい残ることがあります。
百日咳
特有のけいれん性の咳発作を特徴とします。乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6 カ月以下では死に至る危険性も高いです。
ジフテリア
飛沫感染で起こります。感染は主にのど・鼻にです。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死する事があります。
破傷風
自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。傷口から進入した毒素が全身の筋肉を麻痺させその後、全身痙攣などが起こる致命率が高い病気です。
髄膜炎 (ヘモフィリス)
鼻やのどの粘膜から体内へ入り、髄膜に侵入し髄膜炎を起こすことがあります。
発展途上国では、ヘモフィルス-インフルエンザb型菌(Hib)感染症としては肺炎が多く、こどもの細菌性肺炎による死亡で第2位の病原菌となっています。日本では2007年1月製造販売承認され発売されれば任意接種可能です。
備考:
- 百日咳は乳児期に罹患すると重篤となり、肺炎や脳炎を併発さうる致死的な病気です。
接種は生後3ヶ月になったらできるだけ早く開始することが望まれます。 - 日本ではDPTワクチンが一般的ですが、海外では本製品が主流のため当院も使用します。
4種混合ワクチン(B)
百日咳・ジフテリア・破傷風・B型肝炎の混合ワクチン
- 接種方法
- 4回(生後2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月・16ヶ月)
- 有効期間
- 2期でDTトキソイド接種必要
- 副反応
- 接種部位の発赤・腫脹・痛み・硬結・発熱などですが2~3日中に消失します。本剤はアルミニウムゲルを含むワクチンで、小さい硬結が1ヶ月くらい残ることがあります。
百日咳
特有のけいれん性の咳発作を特徴とします。乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6 カ月以下では死に至る危険性も高いです。
ジフテリア
飛沫感染で起こります。感染は主にのど・鼻にです。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死する事があります。
破傷風
自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。傷口から進入した毒素が全身の筋肉を麻痺させその後、全身痙攣などが起こる致命率が高い病気です。
B型肝炎
ウイルス保有者の血液で非経口的に汚染されることによって感染します。潜伏期間は平均120日。多くの場合無症状か軽度の症状で終わります。全身症状として倦怠感・食欲不振・黄疸・吐き気・腹痛・関節痛です。死亡率は1%で、6~10%の確立で慢性化して、肝硬変や肝臓癌に移行する可能性があります。
備考:
- 百日咳は乳児期に罹患すると重篤となり、肺炎や脳炎を併発さうる致死的な病気です。
接種は生後3ヶ月になったらできるだけ早く開始することが望まれます。 - 日本ではDPTワクチンが一般的ですが、海外では本製品が主流のため当院も使用します。
MMR
おたふくかぜ、風疹、麻疹を予防する混合ワクチン
- 接種方法
- 2回
- 有効期間
- 1回の接種で90~98%のおたふく風邪が、風疹・麻疹を生涯にわたって予防可能。2回目の接種で1回の接種で充分でなかった10%の人がカバーされます。
- 副反応
- ワクチンウイルスによるものと疑われる無菌性髄膜炎がありますので、よく理解した上で接種をして下さい。ただし、このまれに起こる副反応は、自然感染によって起こる合併症よりもはるかに頻度は低いです。医師から話をよく聞いて接種を受けるようにして下さい。
おたふく風邪
4歳前後に最もかかりやすく、無菌性髄膜炎・難聴・睾丸炎などの合併症の心配があります。
麻疹
発熱、咳、鼻水、めやに、発疹が主な症状です。3、4日間は38℃前後の熱で、一度おさまりかけたと思うとまた39~40℃の高熱と発疹が出てきます。合併症状として気管支炎、肺炎、中耳炎や脳炎があります。
風疹
軽い発熱や発疹などが出ます。3~4日で治ることから「3日はしか」 とも呼ばれます。妊娠早期に感染すると胎児に先天性風疹症候群(先天 性心疾患、難聴、白内障など)が起こる危険があります。
備考:
- 日本では1989年頃~1993年まで実施されていましたが、ワクチンによる無菌性髄膜炎が問題となり中止しています。海外では改良されたワクチンが使用されており安全かつ有効な予防接種として普及しています。
- ワクチンの前1ヶ月以内、ワクチン後2ヶ月間は妊娠をしないようにしてください。
ポリオ
ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ主に四肢に麻痺を起こす病気です。ヒトからヒトへ感染し人の便中に排泄されたウイルスが、次の人に入り体内で感染増殖します。感染者の90~95%は、まったく無症状です。まれに筋肉の萎縮を起こし、後遺症として運動障害を残します。
日本にはポリオウイルスは存在していないとされていますが、ポリオウイルスの滞在国に行く事で感染する可能性があります。主な流行地域は東南アジア、中近東、アフリカです。
- 接種方法
- 4回(1~2ヶ月間隔で3回接種・3回目から1年後に4回目)
- 有効期間
- 約5~10年間
- 副反応
- 不活化ワクチンは副反応の極めて少ないワクチンです。
接種部位の発赤・硬結・痛みがあげられています。
備考:
- 日本では生ワクチンが一般的ですが、海外では不活化ワクチンが主流です。
当院では不活化ワクチンを使用しております。 - ワクチンの性質上、体内で増殖しないため3回接種し初回免疫をつくります。
約1年後に追加接種をし基礎免疫をつくります。
水痘
水痘は「みずぼうそう」ともいわれます。症状は発疹・発熱を主症状とし、発疹は丘疹・水泡・膿疱・痂皮と移行します。発熱の程度は通常38℃前後の熱が2~3日つづき40℃をこえることもあります。妊娠初期の妊婦が水痘に感染した場合、先天性水痘症候群(四肢低形成・皮膚瘢痕・小頭症など)の子供を出産する可能性があります。
- 接種方法
- 2回(6~12ヶ月後に2回目)
- 有効期間
- 20年
- 副反応
- まれに発熱・発疹・局所の発赤・腫脹などがあります。
備考:
- ガンマグロブリンの投与を受けた人は、少なくとも3ヶ月以上は水痘ワクチンの接種を延期しないと十分な効果が得られないことがあります。
- ワクチンの前1ヶ月以内、ワクチン後2ヶ月間は妊娠をしないようにしてください。
腸チフス
腸チフスはサルモネラ菌(食中毒をおこす事で知られています)の一種であるチフス菌が、保菌者の排泄物に接触または汚染された水や食品を摂取することにより発病する経口感染症です。
途上国を中心に毎年約2000万人の患者が発生し、約20~30万人が死亡するとされています。衛生状態の悪い地域では感染のリスクが高く日常的な病気のひとつです。A型肝炎汚染地域=腸チフス汚染地域とも言えます。
- 接種方法
- 1回
- 有効期間
- 約3年間 ※しかしワクチンの有効性は60~70%です
- 副反応
- 発熱、頭痛、局所反応(発赤・硬結)が時にみられます。
備考:
長期滞在、出張など、感染機会が持続するような状況であれば接種しても良いでしょう。
予防接種の有効率が低いので、短期の出張の場合積極的にはおすすめしません。
インフルエンザ
インフルエンザは通常、初冬から春先にかけて毎年流行します。ワクチン接種によってインフルエンザにかかりにくくなります。
インフルエンザにかかると、肺炎、気管支炎のほか、脳症、ライ症候群、心筋炎、中耳炎などの合併症もあって、大きな被害や生命の危険があります。感染して発症するまで1日から3日と潜伏期は短く、症状は高熱(38℃~40℃)頭痛、悪寒、関節痛、全身の倦怠感、咳 などがあります。
- 接種方法
- 13歳以下の小児は2回(1回目から4週間後に2回目)
その他の方は1回
- 有効期間
- 5ケ月
- 副反応
- 局所の発赤・腫脹・疼痛などが主です。発熱・頭痛・倦怠感・嘔吐などがありますが通常は2~3日中に消失します。過敏症としてまれに発疹・じんましん・紅斑・かゆみなどがあります。また極まれにアナフィラキシー様症状・けいれん・肝機能障害・喘息発作などがあります。
備考:
- 例年ですと70パーセントくらいは効果が期待できますが、時々変異株により予防接種をしてもインフルエンザにかかる方がいます。
- ごくまれに急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群、けいれん、肝機能障害などの報告があります。
- 製造過程で鶏卵由来成分が残存し、これによりアレルギー症状が起こることがあります。
鶏卵過敏症で医師と相談し接種された方は、接種後30分は院内でお過ごしください。
赤ちゃんの接種
乳幼児期の予防接種
小さなお子様をお連れのご家族でも、現地で必要な予防接種が可能です。現地では日本のワクチンは入手できませんが、日本で行なわれている接種内容・時期を加味し、それぞれの成長段階に合わせて接種についてアドバイスさせて頂きます。