ロータスクリニックからのお知らせ

七夕とそうめん

7月7日は七夕(たなばた)ですね。

 

七夕の行事食は「そうめん」です。

そうめんは夏場にぴったりの食べ物ですが、七夕の行事食となったのには諸説あります。

 

そうめんを織姫が使う糸に見立てたという説や七夕の天の川をそうめんに見立てたという説もあります。

また、古代中国で皇帝の子どもが7月7日に熱病で亡くなったのですが、その子どもの好物だった「索餅(さくべい)」という小麦粉のお菓子のようなものがそうめんを食べる由来となり、そうめんを食べることで1年間無病息災で過ごせるという言い伝えになったという説もあります。

暑くて夏バテ気味の時には、のどごしの良いそうめんを食べたくなりますね。

 

ロータスクリニックでは、今年も七夕の飾り付けをしました!

願いごとを書くための短冊もご用意しておりますので、ぜひ願い事を書いて下さいね。

 

<医療コラム> おねしょのお話

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** おねしょのお話 *****

白井 拓史  医師

 

みなさんも子どもの頃におねしょの経験がありますよね!? もちろん、私もあります。

おねしょは、子どもなら誰もが通る道です。しかし、あまりにも頻繁だったり、周りの子どもたちよりもおねしょから卒業が遅れていると心配になってしまうこともあると思います。

なぜ、子どもはおねしょをしてしまうのでしょうか?

 

おねしょの原因は、主に2つあります。

1つめは、夜のおしっこの量が多い(減らない)ため

2つめは、膀胱がまだ小さく、おしっこを十分貯められないため

夜になるとおしっこの量を減らそうとする「抗利尿ホルモン」というホルモンが脳から分泌されるのですが、25歳頃まではまだこの抗利尿ホルモンの分泌リズムがちゃんと整っていません。そのため、夜のおしっこの量が少なくならず、おねしょをしてしまうのです。

また、膀胱は23歳ごろから大きくなり始め、だんだんと夜のおしっこを貯めることができるぐらいの大きさに成長していきます。膀胱がおしっこを貯められる量が少ないうちは、夜間に作られるおしっこの量が少なくてもおねしょをしてしまうのです。

ですから、おねしょは通常、成長とともに自然にしなくなるもので、怒っても治ることはありません。

 

 

おねしょを治すための工夫

○ 夕方から寝るまでは、接種する水分量を少なめにしましょう。しかし、一日を通して少なくする必要はありません。

○ 生活習慣を整えて、睡眠時間をしっかり確保しましょう。寝不足や浅い眠りは、おねしょを悪化させる原因にもなり得ます。

○ おねしょは体の機能の問題ですから、おねしょをしても怒ってはいけません。おねしょのことは、本人が一番気にしています。

○ 夜中、おしっこをさせるために子どもを起こさないようにしましょう。抗利尿ホルモンは、眠っている間に脳から分泌されますので、ホルモンをちゃんと分泌させるために、深い眠りが必要なのです。

 

私は日本の小児科クリニックで研修をしましたが、その小児科クリニックにも、親御さんからおねしょの相談がたくさん来ていました。

おねしょはいつか終わるものです。家庭でできる工夫をして、穏やかな気持ちで付き合っていきましょう。