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<医療コラム> 笑って免疫力を高めよう!

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 笑って免疫力を高めよう *****

白 井 拓 史 医師

みなさん最近よく笑っていますか?

笑いは健康に良いといわれています。「笑う門には福来る」よく笑う人は、明るくて健康そうに見えます。

笑うことで体の免疫力が高まるといわれていますが、笑いは私たちの身体にいったいどんな変化をもたらすのでしょうか。

たくさん笑った人たちの血液中の免疫力を調べてみると、ほとんどの人が笑った後は血液中の免疫細胞の働きが高まっていることが確かめられます。がん細胞や体内に侵入した細菌を死滅させる働きがあるナチュラルキラー(NK)細胞という免疫細胞は、笑うことによって活性化されることがわかっています。

 

また、笑うと自律神経にも変化が起こります。

自律神経には交感神経と副交感神経という二種類の神経があり、バランスを取りながら体のさまざまな臓器の働きをコントロールしています。笑いによって自律神経の頻繁な切り替えが起こると、身体中のいろいろな器官に刺激が与えられます。

笑うと血管が広がり、血流量が増加し、胃腸を活発化させ消化を良くします。便秘も解消されやすくなります。笑って体内の血液循環が良くなると肝臓の血流量も増え、代謝や排泄が盛んになります。

日本とは様々な点で環境の違うベトナムでの生活ですが、たくさん笑って明るく健康で過ごしたいですね!

 

健康診断ちゃんと受けていますか?

みなさん、健康診断を毎年ちゃんと受けていますか?

健康診断を受けていないからといって病気になるわけではありません。健康診断を受けたからといって病気にならないわけでもありません。

しかし、健康診断をすることによって、自分では気付いていない体の不調を探したり、病気の兆候を早期に発見することができます。自覚症状のない病気もたくさんあります。体調が悪くなってからでは手遅れになってしまう病気も中にはあります。

ベトナムで家族共々健康で健やかに過ごすために、しっかり体のチェックをしましょう!

 

<医療コラム> ダイエットで目標を達成できない場合の対処法

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 3大成人病(高血圧・糖尿病・脂質代謝異常)を指摘されダイエットに挑戦しているが、

                                                                                             目標を達成できない場合の対処法 *****

吉 田 周 平 医師

近年、年齢が上がるにつれ3大成人病に罹患する人・予備軍と指摘される人が増え続けております。ダイエットを今年の目標に掲げている方も非常に多いかと思います。

しかし、現時点で、なかなか目標を達成できていない。

何故でしょう?

まず手っ取り早く皆さんが始めるのが摂取カロリー制限ですね。最近ですと炭水化物ダイエットなどが流行かと思います。ところが、最初はりきって初めても次第に空腹感で継続が困難になり、一時の甘い誘惑(頑張っている自分へのご褒美)で高率にリバウンドするという結果に陥り、失敗に終わるという経験をされた人も多いのではないかと思います。

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳、スポーツなど)。これを併用することで消費カロリーを増やすことができ、このような失敗を阻止することが可能です。

脂肪燃焼させるために1日30分以上の有酸素運動を頑張りましょう!!…と。

ここまでは良く聞く話なので、既に実践済み、あるいはご存知の方も多いかと思います。

しかし、有酸素運動というものは、継続すればするほど体が運動に慣れてしまい、次第に省エネ体質(エネルギーを使用しなくても身体機能を維持できる体質)に変化してゆきます。

こうなると、カロリー制限かつ有酸素運動を行ってもダイエット効果は遅かれ早かれ停滞期を迎えてしまいます。

それでは、この停滞期を打破するにはどうしたらよいでしょう?

答えは「筋トレ」になります。

筋トレすると何故、停滞期を打破できるか?

これは、筋トレで筋肉量が増えると基礎代謝量(運動しない安静な状態で人体が1日に消費するカロリー)が増えるためです。つまり、体に筋肉量が多ければ多い程、運動しなくても筋肉が勝手にカロリー消費をしてくれることになります。ただ、筋肉量は加齢により1年に約1%ずつ減少してゆきます。基礎代謝も加齢により1年に約1%ずつ減少してゆくと考えられています。

加齢に逆らって、上手に筋肉量を維持または増量することで基礎代謝低下による肥満を防ぐことができます。しかも、引き締まった外見を手に入れることができます。

我々の強い味方“筋肉”。

それでは、どの筋肉を優先的に鍛えるべきか?

人体で最も筋肉量が多い身体の部位はどこでしょう?

最も多いのは、下半身(主にお尻と太)ももです。ここに全身の70%の筋肉が集中していると言われています。2番目が背中。3番目が胸です。腹や腕の筋肉は量が少ないため、頑張って筋肉量を増やしても基礎代謝量の劇的な上昇にはつながりません。

下半身を鍛えることがダイエット成功への近道。

というわけで、ダイエットに最も適した手軽な筋トレ種目はスクワットということになります。

筋トレで太ももが太くなるのが嫌なので実践するのは気が進まないという意見をよく耳にします。しかし、その考えは誤りです。高重量のバーベルやダンベルなどで大きな負荷をかけない限り、見た目でわかる程の筋肉の肥大は絶対起こりませんのでご安心下さい。自重や軽重量負荷によるスクワットの継続で、ヒップアップが起こり太ももだけでなく腹部(腹筋)も同時に引き締まり見た目が良くなります。脂肪が減って検査値が改善します。

ダイエットに「筋トレ」。健康維持増進だけでなく美容の観点からも絶大な効果が得られます。老若男女問わずお勧めできる一品です。