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<医療コラム> 放射線検査のお話し

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 放射線検査のお話し *****

杉原 康朗  医師

 

最近、医療ドラマや医療漫画で、医療画像を目にする機会が増えて来ています。ベトナムでも高度な医療検査を受けることが可能になっています。検査のなかにX線写真やCTがありますが、これらは放射線検査と呼ばれています。体調を崩したとき、持病の経過観察、健康診断や人間ドックなどで数多くの人が放射線検査を受けています。

放射線検査と聞くと「被爆」という単語を連想する方も多いかもしれません。大量に浴びると死ぬ、癌になるなどの恐ろしいイメージをもたれる方もいるかもしれません。今回は放射線検査による「被爆」についてのはなしです。

被爆は、自然放射線被爆と人工放射線被爆に分けられ、人工放射線被爆は医療被爆、職業被曝、公衆被爆に分類されています。この被爆ですが、人が受ける影響の度合いをmSv(ミリシーベルト)で表示しています。様々なものに放射線が存在し、被曝量によっては人体に影響が出ることがしられています。この中で放射線検査や放射線治療からうける人工被爆が医療被爆です。被爆における不利益より、検査による利益が勝るという考えから、適正に必要最低限の範囲で使用され、被爆線量限度はありません。

被爆による人体への影響は急性期障害と慢性期障害があります。急性期障害は全身被爆が250mSvを超えるとき出現し、7000mSv以上で人は死亡すると言われています。慢性期障害では被曝量増加が100mSvごとに、がんの発生率が0.5%ずつ上昇すると言われています。二人に一人はがんになると言われているので、被曝が100mSv増加するごとに生涯の発がん率は50.5%、51%…と増加します。一方で100mSv未満の被爆では、健康被害は確認されていません。

放射線検査による被曝量は、胸部X線が0.06mSv、歯科CTが0.1mSv、胃バリウム検査が0.6mSv、健康診断で行う胸部CTは1.5mSv、胸部CTが6.9mSv、腹部CTが10−20mSvです。これらの検査は受けた部位のみ被爆します。いずれの検査でも心配することはありません。

例えば、妊娠中に放射線検査を受け、赤ちゃんの健康被害を心配される方がいますが、放射線検査で100mSvを超えることはありません。ただし、妊婦さんは放射線検査を受ける場合必ず事前に申し出てください。

また、渡航での被爆を気にされる方もいますが、渡航により宇宙線による全身被爆が増加します。日本—ニューヨーク往復で0.19mSv、日本—ホーチミン往復で0.04mSvです。短期間にたくさん飛行機に乗っても健康への影響はありません。

「被爆」という言葉はものものしく、恐ろしいイメージがあります。しかし、一般的に私たちがうける放射線検査の「被爆」より、ストレス、過剰な痩身や肥満、睡眠不足、喫煙、排気ガスなどのほうが、健康への影響があるので気をつけましょう。

 

【注意喚起】 ホーチミンでインフルエンザが流行しています

ホーチミンの日本人のお子さんの間で、インフルエンザが流行っています。ご注意ください。

 

元々、東南アジアでは冬季だけではなく、夏季にインフルエンザの小流行が毎年あります。

今年は、冬季の流行が完全に収束せず、だらだらとインフルエンザの感染が続いていましたが、夏季になり増加の傾向にあります。

 

インフルエンザに罹患した後の登園、登校に関しましては、文部科学省の感染対策の

「学校において予防すべき感染症の解説」が基準となります。

具体的には、インフルエンザの出席停止は、

「発症した後(発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまでとする」

となっておりますので、注意が必要です。

 

うがいや手洗いなど、感染予防の基本をしっかりやるように心がけましょう。

発熱、頭痛、咳、鼻水など風邪症状が出ている人やインフルエンザの疑いのある人は早めに医療機関を受診して下さい。

<医療コラム> 日焼け防止

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 日焼け防止 *****

宝積 良美  マネージャー

 

先日ベトナムのニュースで「ハノイのUV指数が警戒レベル」という記事を読みました。

スーパーに日焼け止めを購入しに行くと色んな種類があり、どれを買うのか迷ってしまいました。

そこで日焼けや日焼け止めについて少し調べてみました。

地上に届く紫外線には、下記の2種類があります。

・A波(UVA)-シワやたるみの原因になる ・B波(UVB)-シミやそばかすの原因になる

 

日焼け止めのPAとは、

UV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値です。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示します。++++、+++、++、+の4段階があります。

紫外線A波は、春・夏以外でも「そこそこ降り注いでいる」そうです。

 

日焼け止めのSPFとは、

主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。数字が大きいほど効果が高くなります。紫外線が当たりだしてから日焼けしてしまうまで、人によって個人差がありますがだいたい15分~20分と言われています。

たとえばSPF30なら、30倍遅らせる事ができるという意味だそうです。

選び方のポイントは、通勤やおつかいなど1時間以内のお出かけには35程度、1時間以上のレジャーやスポーツには50以上がおすすめのようです。
また日焼け止めは時間が経つとともに効果が減ってくるのでこまめに塗りなおす事が必要です。

ただ日焼け止めを塗るのは肌に合わないという方もいらっしゃると思います。

最近は長袖など着るタイプのUVカットも多く見られます。必要な場面でさっと羽織るだけでUVカット効果を得られ、日が沈んだあと、不要であれば脱ぐだけ。日焼け止め成分による肌への刺激や、洗浄のための肌への負担がないのが魅力です。ただ1枚余計に着ている分、熱がこもりやすくなるので、薄着と比べて熱中症のリスクが高くなるかもしれません。気温や湿度が高い日は特にしっかりと水分や塩分を補給して、熱中症には気をつけたいですね。

自分に合った日焼け対策で、ベトナムの紫外線からお肌を守りましょう。