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在ホーチミン日本国総領事館 海外安全情報

在ホーチミン日本国総領事館より海外安全対策情報が出ております。

毎月、邦人の被害が出ていますので、ご注意下さい。

海外安全対策情報(ベトナム南部)

詳しくは、在ホーチミン日本国総領事館ホームページをご覧下さい。

海外安全対策情報(令和4年度第3四半期) | 在ホーチミン日本国総領事館 (emb-japan.go.jp)

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日本人の被害(当館に報告があり認知したもの) 
今期当館が認知した件数は12件であった(2022年中の合計で34件)。
被害内容は、スリ、強盗致傷(ひったくり)、詐欺や不正送金などで、被害場所は、路上、タクシー内などで、特にタクシーに関連した被害発生が目立った。具体的な事例は次のとおり。
 ア スリ
  • 空港で運転手に声を掛けられてタクシーの助手席に座らされ、空港出口付近で空港使用料の支払いを求められたため財布を出したところ、在中の現金をスリ盗られたもの。
   イ 強盗致傷(ひったくり)
  • 歩行中、バイクタクシーに声を掛けられて行き先を聞かれたため、携帯電話を取り出して地図アプリを示したところ、同携帯電話をひったくられ、その際に転倒して怪我を負ったもの。
 ウ 不正送金 
  • 当地の銀行口座情報が何者かに盗まれ、知らない間に預金が不正送金されていたもの。
 具体的な犯罪の手口と防犯のための注意事項については、当館ホームページに掲載されている「安全の手引き」や「注意喚起」等も参考にされたい。
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00219.html

<医療コラム> ジャーキング

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** ジャーキング *****

白 井 由 紀 子 看護師

 

子供の頃から今でも、電車などの乗り物に乗ってうたた寝をしたり、夜にソファーなどでウトウトすると体や足などが ‘ピクッ‘ となりびっくりして起きることがよくあります。

これはなんだろう?といつしか疑問になり調べてみました。

寝入りばなに起こしやすいこうした現象は「ジャーキング」と呼ばれています。

これは入眠時に起こりやすい筋肉の無意識に起こる痙攣の一種で、ミオクローヌスと呼ばれる筋肉の不随意運動の一種です。

人間だけでなく、犬や猫にも見られます。

 

ジャーキングはほとんどの人が経験するもので疲労の強いときや眠りの浅いとき、乗り物の椅子など寝心地の悪い状況で起こりやすくなります。眠りの浅いレム睡眠期に高いところから落ちる夢の途中にも起こりやすいです。

ミオクローヌスは、自分の意志とは無関係に起こる、筋肉群に起こる素早い稲妻のような収縮です。しゃっくりは横隔膜のミオクローヌスによって起こる現象です。

ミオクロ-ヌスはこむら返りにも似ていますが、始まり方も終わり方も急速で瞬間的にしか起こりません。

ジャーキングもミオクローヌスもいわゆる生理現象ですが、てんかん発作や他の病気に伴って起こる場合もあるため、頻発し、睡眠の妨げになるような場合は医療機関で相談しましょう。

<医療コラム> インフルエンザワクチン Q&A

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** インフルエンザワクチン Q&A *****

白 井 拓 史 医師

 

今年もインフルエンザ予防接種が始まっています。インフルエンザワクチンに関する様々なことをQ&Aに纏めてみました。

 

Q: 今シーズンのインフルエンザワクチンはどのようなタイプですか?

A: ベトナムで接種が始まったインフルエンザワクチンは、A型2種類とB型2種類の4種類の株が含まれた4価のワクチンです。

ワクチン名:Influvac TETRA(オランダ製)

・A型:Victoria/2570/2019(H1N1)pdm09-like strain

・A型:Darwin/9/2021(H3N2)-like strain

・B型:Austria/1359417/2021-like strain

・B型:Phuket/3073/2013-like strain

Q: インフルエンザワクチンはすぐに効果が出るのでしょうか?

A: 接種後すぐには効果は現れません。通常、効果が現れるまでに約2週間程度かかります。そして、その効果は約5ヶ月間持続するとされています。ですので、日本に帰国する予定がある方は、帰国2週間前までに済ませておくことが望ましいです。

Q: ベトナムで接種したワクチンは日本でも有効ですか?

A: WHO(世界保健機構)は、インフルエンザウイルスの定点観測を行っており、その年に流行るインフルエンザの株を発表しています。各ワクチンメーカーはその流行株の予想をもとにワクチンを製造するので、どこの国で接種するワクチンも同じ型の株が含まれていることになります。ですので、日本以外の国で接種したワクチンも日本でのインフルエンザ予防に有効です。

Q: ワクチンは毎年接種しなければダメですか?

A: 流行するインフルエンザウイルスの型は毎年変化します。ワクチンもその流行が予想されるウイルスの型に合わせて毎年新しいものが製造されています。なので、昨年接種をしていても毎年接種する必要があります。

 

Q: 卵アレルギーのある人もインフルエンザワクチンの接種ができますか?

A: 卵アレルギーの程度にもよりますが、多くの場合問題なく接種できます。インフルエンザワクチンは、製造過程に鶏卵を使います。そのため、極わずかながら卵由来成分がワクチンの中に残って、それによるアレルギー症状がまれに起こることがあり得ます。重篤な卵アレルギーのある方、卵成分でショックを起こしたことがある方は、医師とよく相談の上、接種するかどうか決めて下さい。

Q: 妊婦は接種を受けることができますか?

A: インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンであり、胎児に影響を与えるとは考えられておらず、妊婦に接種した場合に生ずる特別な副反応の報告はありません。日本では、「予防接種によって得られる利益がインフルエンザの危険性を上回ると考えられた場合に接種を行う」ということになっています。米国では、妊婦がインフルエンザを発症すると重症化し易いので、妊娠の初期(妊娠13週前後まで)を除いた時期に行うのが望ましいとされています。ワクチン接種を希望される場合は、まずは医師と相談下さい。

Q: 授乳中にインフルエンザワクチンの接種はできますか?

インフルエンザワクチンが、母乳を通してお子さんに影響を与えることはありません。ですので、授乳中にインフルエンザワクチンを接種しても問題はありません。小さなお子さんをお持ちのお母さんは、お子さんにインフルエンザを感染させてしまわないようにするためにも予防接種をされることをお勧めします。

Q: インフルエンザワクチンにはどんな副反応がありますか?

A: 注射部位の発赤、腫れ、痛みなどをおこすことがありますが、2~3日で消失します。また、わずかながら熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられることがありますが、これらも同様に2~3日のうちに治まります。インフルエンザワクチンの副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意しましょう

Q: インフルエンザワクチンを接種した日は、お風呂に入っても良いですか?

A: 入浴は差し支えありません。ただし、注射した部位を強くこすらないようにしてください。接種した日は、基本的にいつもどおりの生活をしていただいて構いませんが、激しい運動や飲酒は避けてください。