<医療コラム> 腸内細菌、脳腸相関のお話
< LOTUS CLINIC 医療コラム >
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***** 腸内細菌、脳腸相関のお話、 腸内細菌、脳腸相関とプロバイオティクス、プレバイオテイクス *****
長 谷 尚 子 医師
こんにちは。訪越して6年になりましたロータスクリニックHCMC医師長谷尚子です。最近納豆を自作して食べると排便習慣が改善するのを自覚しております。
30年前ですが、炎症性腸疾患の腸管免疫の研究をしており、腸管のリンパ球抽出をする実験をしており、そのころから研究者内では腸管免疫は注目されていました。
腸管は免疫のブラックボックスともいわれ複雑かつ多様な免疫応答が行われています。また、脳と腸が互いに影響を及ぼし合あう、“脳腸相関”があり、脳と腸の間に存在する双方向のネットワークで、神経、内分泌、免疫システムなどを通じて影響しあいます。
例えば多くの動物では、ストレスを感じるとおなかが痛くなり、便意をもよおします。これは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すとの報告があります。
この脳腸相関は、腸内細菌なしには語れません!最近の研究で、腸内細菌が「迷走神経」を刺激し、脳に影響を及ぼしていることが分かってきました。そこで腸活;腸内環境を整え、健康を促進するための活動が注目を浴びています。

また、発達障害と腸内環境とのかかわりの研究で妊娠中の腸活が有効である可能性が言われています。(日本プロバイオテイクス学会;https://probiotics-org.jp/latest/)
腸内細菌は100兆から1000兆個の細菌が存在し、種類は約1,000種類!で、善玉:日和見:悪玉菌の割合が2:7:1で存在します。プロバイオテイクスはアンチバイオテイクス(抗生物質)に対して定義された、腸内細菌のバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物で(公益法人腸内細菌学会HPより)、ビフィズス菌や乳酸菌が有名で、学会が認めているプロバイオテイクスの一覧と商品です。
https://bifidus-fund.jp/keyword/pdf/Probioticslist.pdf
ヨーグルト以外にもいわゆる発酵食品、納豆・キムチ・ぬか漬け・ザワークラウト、調味料では醤油・味噌・塩麹・酢などにも含まれています。
プロバイオテイクスは、餌となるプレバイオテイクス(オリゴ糖、食物繊維など)と一緒に摂取すると効果的に働いてくれます。
ご注意いただきたいのが、プロバイオテイクス製剤の乱用です。アメリカ食品医薬品局(FDA)と国立衛生研究所(NIH)の発表をうけて厚生省からも同様の情報がでています。
https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/communication/c03/07.html
あくまで私見ですが、サプリや変な製剤に傾倒せず、自然食品で腸活されることをお勧めいたします。
難しい言葉から入りましたが、善玉菌が多く入る食べ物を野菜などの繊維質と一緒に食べて、おなかから元気になりましょう!が結論です。
