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<医療コラム> 気象病

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 気象病 *****

杉原 康朗  医師

 

こんにちは、ホーチミン市では雨季の後半を迎え、もうしばらくすると乾季に季節は移ろうとしていきます。みなさまいかがおすごしでしょうか。

ところで、「今日は天気が悪いな」「これから大雨が振りそう」「爆弾低気圧が近づいている」などの気候の変化を、頭が痛い、めまいがする、体がむくむ・だるい、関節や古キズが痛むといった症状で予想できる方はいませんか? 実は、私は気圧の変化に比較的敏感で、低気圧を予測することができます。

このような体質の方で特に不調が強い場合は、“気象病”と呼ばれることがあります。メカニズムは完全には解明されていませんが、気圧の急激な変化がストレスを与え、体の不調を引き起こすと言われています。内耳など気圧を感じる感覚器からの自律神経障害や、気圧低下による血管拡張による循環障害が原因しているようです。

 

 

ここに、気象病に負けないための体つくりがあります。参考にされてください。

  1. 良い睡眠を取りましょう
  2. 朝ごはんを食べましょう
  3. 適度の運動をしましょう

これらは当たり前のことですが、継続することを心がけましょう。

その他に、痛みには痛み止め、めまいにはめまいの薬による対処療法で、ストレスを軽減させましょう。体を冷やしすぎないことや温かい飲み物をとり、体を休めましょう。耳の周りのマッサージや眼精疲労のマッサージも効果的といわれています。是非お試しください。

気候の変化であれば、それを変えることは不可能です。しかし、自分の体を知り準備することで、症状を和らげたり、回避することができます。また、いつもより症状が辛い、症状が長い、健康に不安がある場合は、他の病気が隠れている場合もあります。その症状を放置せず、一度ご相談下さい。