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<医療コラム> 「アレルギー」って何?

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 「アレルギー」って何? *****

リッケンバッカー 和代  看護師

 

アレルギーとは体内に侵入した異物を排除しようと免疫機能が過剰に反応した状態のことです。
異物には「細菌」や「ウイルス」などがありますが、アレルギー症状を起こす物質を

「アレルゲン」といいます。

私たち人間の体には、もともと「免疫機能」が備わっており、体内に入ってきた異物から守る仕組みがあります。
この免疫機能が働くことで、感染症などを未然に防ぐことができます。

しかし、この免疫システムが何らかの要因で「誤作動」を起こすのが「アレルギー」です。
そのため体に害のないはずの「食べ物」や「花粉」などもアレルギーを引き起こす原因となります。

アレルギーの多くが、「即時型」です

アレルギーにはⅠからⅣまで4つのタイプがあります。アレルゲンが体内に入った直後から数時間以内という短い時間で症状が出るアレルギー反応は、「I型=即時型」というタイプで、代表的なアレルギー疾患である花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などの他、食物アレルギーも主に、この即時型に分類されます。即時型アレルギーの症状が起こるのには、IgE(アイジーイー)抗体が関係しています。

アレルギー反応が短い時間で全身に激しくあらわれることをアナフィラキシーといいます。つまり、アナフィラキシーはアレルギーの中のひとつのタイプです。

 

アレルギーの予防

アレルギー対策としてまずできることは、アレルギー検査を受けて原因となるアレルゲンを回避することです。食物アレルギーであれば食品に含まれる材料に注意を払い、食べた後に唇や喉にかゆみ、息苦しさを感じたらすぐに食事を中止しましょう。

ダニやハウスダスト、カビ、動物などのアレルギーであれば、室内の絨毯や壁、寝具、ソファ、ぬいぐるみなどを清潔に保ち、換気や適度な湿度の保持を心がけることでアレルゲンとの接触を極力避けられるでしょう。

花粉症の場合、外出時にはマスクやメガネを着用し、帰宅の際は衣類や髪についた花粉を払い、室内に花粉を持ち込まない工夫が大切です。

アクセサリーなどを身につけていて接触部分にかゆみを感じる場合は、金属アレルギーの疑いがあります。そのためアレルギーを引き起こしにくいニッケルフリーや純金の素材でできたアクセサリーを選び、清潔に保ちましょう。

新しく化粧品を使用する場合にも注意が必要です。まずはパッチテストで肌に異常が現れないか確認してから使用するようにしましょう。

また、アレルギー反応には身体の免疫機能が関わっているため、規則正しい生活や適度な運動、バランスのよい食事など、免疫力を高める生活を心がけましょう。