<医療コラム> 保険会社につく「海上」、「火災」の意味
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***** 保険会社につく「海上」、「火災」の意味 *****
白 井 由 紀 子 看護師
みなさんが海外で安全に暮らすために加入される海外旅行保険の会社の名前は様々です。
その中に“東京海上日動火災保険“、“三井住友海上火災保険“など、「海上」、「火災」とつく会社があります。
なぜ「海上」、「火災」とつくのか以前より気になっていたので調べてみました。
明治の時代、物資の輸送ルートは海上(船)が多く、今ほど船の性能もよくない当時は輸送途中で嵐などに遭遇して沈没することもあり、その際に荷物も沈んでしまいました。そこで保険を取り扱う会社が出来たのが海上保険のルーツだそうです。

また、以前の保険業法では主に営業している種目を社名に表示することが義務となっていたため、その当時(戦前)ではポピュラーになっていた火災に対する火災保険と海上保険のうち、どちらかが主力であるかにより、「海上」「火災」の順番を決めていたそうです。
なので「海上」「火災」の順番も同じではないわけです。
クリニックを受診される際に必要な、「海外旅行傷害保険」は海外旅行先での病気、怪我や盗難などによる損害を填補する目的の保険です。
当院を受診される際に「海外旅行保険はお持ちですか?」とお聞きすると、「旅行ではなくて駐在です」とお答えになる方もあますが、駐在の方も「旅行保険」になります。
