ロータスクリニックからのお知らせ

在ホーチミン日本国総領事館 海外安全情報

在ホーチミン日本国総領事館より海外安全対策情報が出ております。

毎月、邦人の被害が出ていますので、ご注意下さい。

 

海外安全対策情報(ベトナム南部)

詳しくは、在ホーチミン日本国総領事館ホームページをご覧下さい。

海外安全対策情報(ベトナム南部)(令和2年度第4四半期(令和3年1月~令和3年3月))

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邦人被害

今期における当館認知件数は合計6件で,手口はひったくり4件,スリ1件,住宅侵入強盗1件であった。(参考:昨年1年間での邦人被害認知件数は46件)

ひったくりは,歩道を走ってきたバイク乗りの犯人に,スマートフォン(特にiPhone)をひったくられる事案が目立っており,被害場所は,これまで1区が多かったが,今期はトゥードゥック市(旧2区)タオディエン地区での被害発生が複数認められている。

また,住宅侵入強盗については,邦人女性が1人で在宅していた日中の時間帯に,エアコンの修理を装って室内に入ってきたベトナム人男性に,突然,刃物で脅されるなどして,金品を奪い取られるといった凶悪な事件であった。

<医療コラム> 海外在住赤ちゃんは話し始めが遅い?

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 海外在住赤ちゃんは話し始めが遅い? *****

佐野 夏帆  医師

 

早いもので私もHCMでの勤務が4年目になりました。

クリニックで乳幼児健診をさせて頂いていますが、「まだ話さない」「話し始めが遅い」とのお声をよく伺います。今回は海外に住む子供の言語発達について、経験談も交えて書かせて頂こうと思います。

父親と母親の母国語が違う子供をバイリンガルとよく呼んでいますが、バイリンガルの子は話し始めが遅いと言われています。2つの言語を頭の中で整理して話せるようになるのは、少し時間がかかるようです。

一方で、アメリカ言語学会のバイリンガルについて著書によると、両親の母国語は一緒だけれど違う言語の国に住んでいるような状況(両親は日本人でアメリカに在住など)をバイリンガル環境と呼んでいるようです。そして、こういったケースもやはり言語の出るのが遅くなるようです。

こちらは私達に当てはまりそうですね。ベトナムは英語圏ではありませんので、両親は日本人、ベトナム在住、更に普段の買い物やコミュニケーションで英語(学校もインター校など)となるとトリリンガル環境とでも呼ぶのでしょうか。

 

さて実際に私自身の子供達4人を比較検証してみます。

ベースに4人とも生後1~3ヶ月で日本の保育園に通園を始めています。また参考で一般的な言語発達の平均は1歳でママ、パパなどの単語、2歳でママ行く、これいるなどの2語文と言われています(個人差はあります)。

第1子:早くから保育園で言葉のシャワーを浴びていたせいか、上記の平均よりやや早く話し始めました。

第2子:早い保育園と上の子の影響、そして女の子のせいか非常に早く話し始め、2歳で「~だから~しよう」など2文話していました。(思えば昔から口が達者だったのですね)

第3子:第2子同様非常に早く話し始め、ママより先にアンパンマンという難しい単語を言えていた記憶があります。

そして今回のテーマは第4子です。上の子達が新生児で入った保育園が満員で入れず、なんとか見つけた認可外保育施設が中国人経営、先生も半分が中国人でしたので、新生児期より日本語・中国語のバイリンガル環境に。生後半年で渡越し英語(・ベトナム語)の学校に転園、メイドさんも英語・ベトナム語、家族は日本語のトリリンガル環境で育ちました。その影響か、やはり上の子達より、また上記の平均よりも話し始めがゆっくりで、出てくるようになった単語も状況でいろんな言語でした。

2歳になってもあまり喋っていなかった第4子ですが、転機が訪れたのが、記憶に新しいコロナ休校です。ベトナム全土で休校がテトも合わせ3ヶ月弱続きました。その間は多少メイドさんとのやり取りもありますが、圧倒的に兄姉たちと日本語のみのモノリンガル環境で生活した結果、メキメキと日本語が伸び、休校明けには日本語がペラペラになっていました。

今回母数がたった4人なので、参考程度ではありますが、やはり言語発達に環境因子は強いようです。簡単に日本に帰れずこちらで出産・育児をしている方も多いと思いますが、言葉がなかなか出ないなぁと心配している方、ゆっくり見守ってあげてください。

ただし、発育上の何らかの問題で言語が出ないなどがあると困りますので、乳幼児健診もしっかり受けて頂くことをお勧めします。

【新型肺炎】 ベトナムでの新型コロナウイルスワクチン状況

【新型肺炎】 ベトナムでの新型コロナウイルスワクチン状況 2021.03.25

 

ベトナムにおける新型コロナウイルスワクチンの状況に関する情報のまとめです。

 

ベトナムでのワクチン接種状況

★ベトナムでは、38日より新型コロナウイルスワクチン接種が始まっています。

★ベトナム政府は英国アストラゼネカ(AstraZeneca)に発注しており、3000万回分のうち、最初の117600回分が224日に入ってきていて、感染者が出ている13の省・市に配分しました。

 新型コロナワクチン接種開始、まずは3省・市の医療関係者から

★まずは、優先対象者から接種が行われております。優先対象者は、感染者を直接診療・治療する医師や感染が疑われる人の追跡・ウイルス検査の作業に当たる職員、軍・公安関係者、集中隔離施設の職員らとなっております。

★ワクチンの接種を受ける人は健康状態のデータを通知するアプリをダウンロードします。接種後に何か症状などがあればアプリで報告することになっています。このアプリによる情報はデータベース化されて今後「ワクチンパスポート」のベースになるとみらています。

★新型コロナウイルスワクチンの副反応の報告も出ています。ベトナム南中部ザライ省で39日にワクチンの接種を受けた医療従事者のうち9人に副反応が現れています。その多くは軽症で、じんましんや痒み、皮膚の腫れといった症状でしたが、1人はワクチン接種後に口周辺のしびれや吐き気、めまい、胸部の圧迫感、息苦しさといった症状が出ましたが、現在は回復しています。

★保健省から偽物の新型コロナウイルスワクチンについての注意喚起が出ています。最近偽物のワクチンを国内に流通させようとする動きが強まっているとのことです。保険省によると、国内外の組織・個人が新型コロナウイルスワクチンの流通目的で保健省に連絡してくるが、同省がメーカーに確認したところ、そのような組織・個人がメーカーからの委託を受けていないことが明らかとなったケースがあるとのことです。

在留邦人に対するワクチン状況

現在、在留外国人に対するワクチン接種に関しましてば、具体的な接種予定や見込みなどは何も出ていません。在留邦人に関しましてもいつどのような形で接種できるようになるのか、見通しは不透明です。

国内のワクチンを取り扱っているメーカーに問い合わせをしましたが、現時点では民間の医療機関に卸す予定は立っていないとのことでした。

今はワクチン接種を開始したばかりなので、まずは優先対象者の接種を行い、国民の多くが接種可能になったころに在留外国人への接種の方針や見込みが見えてくるのではないかと考えられます。

 

在ベトナム日本国大使館

新型コロナウイルス感染症をめぐる諸動向も参考にされて下さい。

 

 

ベトナムでPCR検査を受けることができる医療機関

<医療コラム> 風邪の予防にうがい・手洗い