<医療コラム> ベトナムのお正月料理
< LOTUS CLINIC 医療コラム >
***** ベトナムのお正月料理 *****
長 末 典 子 マネージャー
旧正月が近づいてきましたね。
ベトナムで過ごす旧正月が遂に17回目となってしまいました。今回はベトナムでのお正月料理について書いてみようと思います。
わたしは旧正月の殆どの時間を配偶者の実家である南部で過ごしてきました。
毎年お正月の前には先ず、大みそかに鶏をまるごと使ったサラダ(Gỏi Ga)とおかゆ(Cháo gà)を作って供えます。マムグークア(Mâm ngũ quả)=五行:木、火、土、金、水が万物の基礎であるという中国の思想 をあらわす5種類の果物も供えます。
それらは“豊作・富・長寿・健康・平和”を表します。
元旦には
① ゴーヤのスープ(Canh khổ qua đồn thịt)
② 揚げ春巻き(Chả Giò)
③ 豚肉と卵のココナッツ煮込み(Thịt kho trứng)
④ らっきょう(Cu Kieu)
⑤ バインテット(主に緑豆、豚肉の入ったちまき)(Bánh Tét)
⑥ いろんな種類のハム(chả lụa)
⑦ すいか(dủa hấu)
を家族全員でいただきます。
3日くらいはひたすら食べていますね。遊びに来た親戚にもおもてなすので、お母さんは大忙しです。
③は通常、白いご飯で通常食べますが、旧正月には生春巻きの皮に包んで、らっきょうなども一緒に巻いて食べます。これが美味しくて止まらないんですね。
⑤(大地の象徴とも言われている)も前半はそのままいただきますが、旧正月の後半は揚げて、もちもちカリカリでいただきます。
昨年は社会的隔離の期間も長く続いてなかなか家族に会えなかったため、旧正月には家族に会って、食卓を囲みたいです。