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<医療コラム> 血圧のお話し

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 血圧のお話し *****

白 井 拓 史 医師

 

健康診断で血圧が高めと言われたことがある方、親の血圧が高かったりして日頃から血圧が気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、血圧のお話です。

よく血圧の話題で、「上の血圧が高い」、「下が高い」などという言い方をします。この上の血圧、下の血圧とは、何のことなのでしょうか。

心臓は、ポンプの働きをして、全身に血液を送っています。

心臓がギュッと縮んで血液を送り出した時には、血管が押し広げられて圧力が高くなります。この時の圧が上の血圧、つまり「最高血圧」です。「収縮期血圧」とも言います。心臓が次の拍動のために広がった時の圧が下の血圧、「最低血圧」です。心臓が拡張した時の血圧なので、「拡張期血圧」とも言います。

 

普段は血圧が高くないのに、病院で測ると血圧が高くなってしまう方がいます。これを「白衣高血圧」と呼びます。

自宅で自分で測ると正常の血圧ですが、病院に行って医師・看護師を前にすると緊張して自律神経の活動が活発になり血圧が上昇してしまうのです。白衣高血圧は、特に治療をする必要はありません。時々、血圧を測って様子をみていれば問題ありません。

ただし、普段の血圧が上昇してくるようであれば、医療機関で一度相談してみて下さい。

健康診断で「血圧が高めですね、注意して下さい」、「時々血圧をチェックして下さい」と言われたことがある方もいらっしゃると思います。

健康診断で血圧高めで要注意と指摘された方は、ぜひ血圧計を手元に置いて、時々測定してみて下さい。手首で測定する家庭用の血圧計は、値段もそれほど高額ではなく購入できます。日本のメーカーのものがベトナムでも購入可能です。

血圧を測ってみて、高い数字が続くようであれば、クリニックで相談してみて下さい。その時に、家で測定した血圧の結果を紙などに記録して持参して頂けると、血圧の変化や平均的な数字が分かって診療の助けになります。

<医療コラム> 予防接種 忘れてませんか?

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 予防接種 忘れてませんか? *****

高橋 結  看護師

 

『秋深き 隣は何を する人ぞ』 松尾芭蕉

 

ベトナムでは、あまり季節の代わりを感じることは無いですが、

日本では刻々と夏から秋へ変化をしていく季節。

隣の人が気になるように、日本の事が気になり始めるこの季節。

年末年始はどうしよう。テトはどこに行こう。

っと考えていらっしゃる方も多いかと思います。

 

これからの季節、日本ではインフルエンザが流行り始めます。

日本に戻られる前にインフルエンザ対策をしておきましょう。

 

でも、インフルエンザだけに目がいってませんか?

ベトナムにお住まいの皆さん。予防接種はしていますか?

最後に予防接種したのはいつですか?5年前?10年前?

それって、免疫(抗体)切れてませんか?

 

【抗体】とは、何か?コトバンクによると、自分とは違った異物(抗原=ウイルスや細菌など)が体内に入り込んだとき、そのたんぱく質に反応し、体から追い出すためにできる対抗物質です。

また、予防接種は、感染症を予防するために、病気を起こさないような弱い、または死んだ病原体(抗原)を体内に入れ、その病気に対する抵抗力(抗体)を付けることを目的にしています。

厚生労働省FORTHが勧めているベトナム滞在にする上で推奨しているワクチンはA型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病・日本脳炎を推奨しています。

 

抗体を維持するには数年毎にBooster(追加接種)が必要です。

抗体は年月と共に減少していきます。Boosterを打つことで、再度抗体値を上げ、感染から予防します。

Boosterまでの間隔ですが

2年毎:腸チフス、狂犬病(日本産)

5年毎:A型肝炎(日本産)、B型肝炎、破傷風(日本産)、狂犬病(海外産)、日本脳炎

10年毎:AB混合肝炎、Tdap、

といわれています。

 

ここまで読んでくださった皆さん。今一度、予防接種歴を確認してみましょう。もし、疑問があったら、Lotus看護師までご相談ください。

今回記載した内容は当院調べのものであり、ワクチン接種は多種多様な考え方がございます。各クリニックにより意見も様々ですのでご理解・ご了承ください。