<医療コラム> ジャーキング
< LOTUS CLINIC 医療コラム >
***** ジャーキング *****
白 井 由 紀 子 看護師
子供の頃から今でも、電車などの乗り物に乗ってうたた寝をしたり、夜にソファーなどでウトウトすると体や足などが ‘ピクッ‘ となりびっくりして起きることがよくあります。
これはなんだろう?といつしか疑問になり調べてみました。
寝入りばなに起こしやすいこうした現象は「ジャーキング」と呼ばれています。
これは入眠時に起こりやすい筋肉の無意識に起こる痙攣の一種で、ミオクローヌスと呼ばれる筋肉の不随意運動の一種です。
人間だけでなく、犬や猫にも見られます。
ジャーキングはほとんどの人が経験するもので疲労の強いときや眠りの浅いとき、乗り物の椅子など寝心地の悪い状況で起こりやすくなります。眠りの浅いレム睡眠期に高いところから落ちる夢の途中にも起こりやすいです。
ミオクローヌスは、自分の意志とは無関係に起こる、筋肉群に起こる素早い稲妻のような収縮です。しゃっくりは横隔膜のミオクローヌスによって起こる現象です。
ミオクロ-ヌスはこむら返りにも似ていますが、始まり方も終わり方も急速で瞬間的にしか起こりません。
ジャーキングもミオクローヌスもいわゆる生理現象ですが、てんかん発作や他の病気に伴って起こる場合もあるため、頻発し、睡眠の妨げになるような場合は医療機関で相談しましょう。