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<医療コラム> 『しっかり噛むこと』『口腔ケア』で免疫力低下予防!! 

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 『しっかり噛むこと』『口腔ケア』で免疫力低下予防!! *****

リッケンバッカー 和代  看護師

 

外出制限で不安な毎日を送っている方が多いと思います。

皆さんは免疫力を保つために食事、運動などに気をつけていらしゃるとは思います。
ウイルスは口や鼻の粘膜などから感染すると言われます。また新型コロナウイルスは感染力が強く、近い距離で話しているだけでも飛沫から感染する可能性があります。

徹底した手洗い、マスク着用、外出を控え、いわゆる「3密」を避けること、といった基本的な感染予防対策はぜひ続けてください。

それと同時に「お口の中を健康に保つこと」も、感染予防にとても大事なことなのです。

口の中の衛生状態が悪化すると、口腔内の細菌の数が増えてしまいます。そうすると免疫力が低下したり、細菌による炎症を併発し結果ウイルス性肺炎が重症化する傾向があります。

一人一人のホームケアがとても有効です。丁寧な歯みがきはもちろんですが、13回ブラッシング、舌苔除去(舌磨き)、11回歯周ポケットや歯肉溝をフロス、歯間ブラシなどでしっかりと清掃すること、さらに義歯もきれいに清掃することなど、基本的なケアの積み重ねがきわめて大事になります。また、ブラッシング時にデンタルリンスなどを併用することも効果的です。


コロナ対策としてお口を清潔に健康を保つこと。さらにもう一つ大切なのが、「咀嚼と栄養」です。実は 咀嚼機能は、全身を活性化させて免疫力を落とさないために、とても大事なのです。

咀嚼機能が低い状態が続くと、柔らかい食事が常態化しやすく、こうした状態は著しく免疫力の低下を招きやすくするといわれています。唾液には消化酵素だけでなく殺菌作用もあり噛めば噛むほど唾液はでます。噛むことによって病原菌が体内へ入るのを防ぐことができるのです。

さらに、よく噛むことによって耳下腺からバロチンというホルモンが分泌され、このホルモンは免疫力を高める効果があるといわれており、さらには老化を防ぐ働きもあるとされています。

少し違った視線からコロナ予防に働きかけてみませんか。