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< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** 子どもの発熱への対応 ~解熱剤や受診のポイント~ *****

 

白 井 拓 史 医師

 

お子さんが急に発熱するととても心配になりますよね。夜中や休日であれば、余計に不安になるかと思います。

ただし、発熱は子どもの体がウイルスや細菌と戦っている証拠です。熱は防御反応として必要があって出ているものです。

発熱時にご自宅でできる対応としては、氷枕などによるクーリングがあります。頭だけではなく、大きな血管のある首や足の付け根、脇の下などを冷やすのが効果的です。

服装については、熱の上がり始めで悪寒がして手足が冷えて寒がっている時には暖かい服装を、熱が上がりきって暑がるようになったら薄着にします。汗をかいたら下着などは着替えます。

また、水分を小まめに補給しましょう。

 

発熱のためにぐったりしていたり辛そうであれば、解熱剤を使用して熱を下げて症状を軽減してあげましょう。ただ、解熱剤は病気自体を治す薬ではありません。熱は体の防御反応ですので、熱が高くても本人が熱で辛そうでなければ、無理に薬で下げる必要はありません。

お子さんの様子をよく観察して、意識ははっきりしているか、けいれんなどはないか、顔色は悪くないかなど、確認して下さい。

もしも呼びかけに対して反応が悪かったり、顔色や唇の色が悪かったり、けいれんなどが起こるようであれば、医療機関を受診して下さい。

生後3ヶ月未満で、38度以上の発熱が見られるときは、すぐに受診が必要です。