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<医療コラム> ベトナムの食と健康

< LOTUS CLINIC 医療コラム >

***** ベトナムの食と健康 *****

長末 典子  マネージャー

 

テト(旧正月)が終わり、ベトナムは旧暦の新年になりました。

テトの時にはベトナム人スタッフにăn tết vui vẻ 「楽しいテトを過ごしてください。」と言われることが多いです。

Ăn=食べる というベトナム語ですが、お正月を過ごすはăn tềtという言い方をします。

それ以外にもお昼時に会う人には挨拶にăn cơm chưa?「ごはん食べた?」と言われることが多いのではないでしょうか。この国の人にとって、Ăn=食べる は大切なワードになっています。

今回は、ベトナムの食について書いてみようと思います。

 

先ず、出産時にベトナムの家族が産後のお母さんによいので食べなさいと持ってきてくれたものがありました。

  1. 蒸したバナナ(chuối luộc)種類はchuối xiêm
  2. パパイヤのスープ(canh đu đủ)

次に、熱が高かった時には、「このチェーを食べるといいよ」と植物が原料の黒い仙草ゼリー(sương sáo)の入ったチェーを食べたところ、汗がどっと出て体が涼しくなった事がありました。

その他にも、暑い日は青汁(Rau má )を飲んだり、夕飯のスープが冬瓜スープ(canh Bầu sáp)を食べたり、気候の変化に合わせた野菜が食卓に出てきます。

蚊に刺されないように、香草を沢山食べるという文化もあります。

ベトナム人の家族に聞いたところ、フォーについてくる野菜、バジル(húng quế)、ノコギリの様にギザギザのノコギリコリアンダー(ngò gai)やスペヤミント(húng lủi)を食べると蚊よけになるそうです。

まだまだ食にまつわる話は沢山あります。

ベトナムの人と話す機会がありましたら是非聞いてみてください。

<医療コラム> 血液型のお話

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***** 血液型のお話 *****

白井 拓史  医師

 

血液型による性格診断は日本人が大好きな話題のひとつですね。

O型はおおらかで面倒見が良いとか、A型は真面目で融通が利かない、B型は気分屋でマイペース、AB型はクールで二重人格な面があるなどとよく言われます。

宴会などで、「血液型は何型?」などと質問するのも定番ですね。「A型の女性とO型の男性の組み合わせは相性がいい」「B型女性とA型男性は相性が悪い」という感じで相性診断で盛り上がることもしばしば。

朝の情報番組や雑誌では血液型占いが人気です。

しかし、血液型性格分類には科学的な根拠はなく、統計的に有意な差も認められないようです。ただ、以前、知り合いの免疫学の教授に血液型と性格って関係があると思いますか?と聞いてみたところ、その教授は個人的には関係があると思っているとおっしゃっていました。

 

血液型は両親から1個ずつ遺伝した血液型の遺伝子によって決まっており、生涯変わることはありません。赤血球の表面に「抗原」というものがあり、その抗原のタイプで血液のABO型、Rh型などが決まります。

時々、子どもの頃と大人になってから血液型が変わったとういう方がいますが、それは、小さい時には赤血球の抗原がまだ未発達のため反応が弱く正しく判定されず、大人になってから改めて正しい血液型が分かったと考えられます。

 

そもそも血液型は、1900年にオーストリアの学者によって発見されました。 最初は今とは違ってA型・B型・C型の3種類でした。 O型ではなくC型だったのです。 その後、別な学者が、A型とB型がくっついている「AB型」を発見し、それまでC型としていた血液型は抗原を両方持っていないことから「ゼロ」の意味を込めてO型と名前が変わり、現在の血液型になりました。

日本人の血液型は、A型が最も多く39%、次いでO型で29%、B型で22%、AB型で10%となっています。ベトナム人は、O型42%で一番多く、B型31%、 A型22%、AB型5%となっています。

国によって血液型の割合は違うのですね。

根拠はないと分かっていても、血液型の話題はついつい盛り上がってしまうものですね。