【新型肺炎】 ベトナムでの新型コロナウイルスワクチン状況
【新型肺炎】 ベトナムでの新型コロナウイルスワクチン状況 2021.03.25
ベトナムにおける新型コロナウイルスワクチンの状況に関する情報のまとめです。
ベトナムでのワクチン接種状況
★ベトナムでは、3月8日より新型コロナウイルスワクチン接種が始まっています。
★ベトナム政府は英国アストラゼネカ(AstraZeneca)に発注しており、3000万回分のうち、最初の11万7600回分が2月24日に入ってきていて、感染者が出ている13の省・市に配分しました。
★まずは、優先対象者から接種が行われております。優先対象者は、感染者を直接診療・治療する医師や感染が疑われる人の追跡・ウイルス検査の作業に当たる職員、軍・公安関係者、集中隔離施設の職員らとなっております。
★ワクチンの接種を受ける人は健康状態のデータを通知するアプリをダウンロードします。接種後に何か症状などがあればアプリで報告することになっています。このアプリによる情報はデータベース化されて今後「ワクチンパスポート」のベースになるとみらています。
★新型コロナウイルスワクチンの副反応の報告も出ています。ベトナム南中部ザライ省で3月9日にワクチンの接種を受けた医療従事者のうち9人に副反応が現れています。その多くは軽症で、じんましんや痒み、皮膚の腫れといった症状でしたが、1人はワクチン接種後に口周辺のしびれや吐き気、めまい、胸部の圧迫感、息苦しさといった症状が出ましたが、現在は回復しています。
★保健省から偽物の新型コロナウイルスワクチンについての注意喚起が出ています。最近偽物のワクチンを国内に流通させようとする動きが強まっているとのことです。保険省によると、国内外の組織・個人が新型コロナウイルスワクチンの流通目的で保健省に連絡してくるが、同省がメーカーに確認したところ、そのような組織・個人がメーカーからの委託を受けていないことが明らかとなったケースがあるとのことです。
在留邦人に対するワクチン状況
現在、在留外国人に対するワクチン接種に関しましてば、具体的な接種予定や見込みなどは何も出ていません。在留邦人に関しましてもいつどのような形で接種できるようになるのか、見通しは不透明です。
国内のワクチンを取り扱っているメーカーに問い合わせをしましたが、現時点では民間の医療機関に卸す予定は立っていないとのことでした。
今はワクチン接種を開始したばかりなので、まずは優先対象者の接種を行い、国民の多くが接種可能になったころに在留外国人への接種の方針や見込みが見えてくるのではないかと考えられます。
在ベトナム日本国大使館
新型コロナウイルス感染症をめぐる諸動向も参考にされて下さい。